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ひと昔前

ボトリングの 駒形です。
 
この季節、区画整理された田んぼに大型の機械。おとな数人で稲穂がすべて刈り取られました。
 
ひと昔前、私が子どものころの話をします。
ご丁寧に 小学生中学生の時、春は田植え休み、秋は稲刈り休みがありました。
朝から晩まで家の手伝いです。
 
バインダーで刈った稲を、一束に束ね背負って道まで出します。
耕運機で はって場〔はぜとも言います〕まで運びます。

夕方、遅くまで稲刈りをし、はってにかけるのは 日が沈みかけた頃からで、
上で取るのは父親で、下で投げるのは、女、子どもの仕事でした。

月明かりを頼りに、遠からず、また、顔に当たらないように加減しながら投げます。
これがまた難しい。 終わらないうちは、ご飯が食べれません。
たまに通る車のライトがありがたくて、ありがたくて。
 
西陽の当たる方を気持ち多めに掛け
台風に備えて、風の抜ける窓も、数箇所空けていました。
  
数日後、 米の水分が15%になると はってからはずします。
作業場に入りきれないものは、母屋の玄関、茶の間、座敷まで入れました。
脱穀は夜なべ〔残業〕仕事です。
 
稲刈り ~ はざかけ ~ 脱穀 ~ 調製 ~ 玄米と
この、作業を何度か繰り返し、やっと終わりです。

11月3日は、中学校で文化祭があり、この日は決まって 天気はみぞれでした。
みぞれの中、はってに稲がかかっている所もありました。田んぼの多い家は
たいへんだったと思います。後で聞いた話ですが 年内には終わったそうです。
 
~ あれから 45年 ~ 
 

今は 天空米、はざかけ米、産直の野菜とグルメブームですが、

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天日干しの米を ぬか釜で炊いて 裏の畑の取れたての野菜を食べていた頃
グルメなこども時代を過ごしていたんですね。
  
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